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2014年11月26日

【環境】川崎重工 産業用で初の純国産独自技術の水素液化システムを開発、試験を開始


川崎重工業は、産業用では初となる純国産独自技術の水素液化システムを開発した。

同システムは播磨工場(兵庫県加古郡播磨町)の水素技術実証センターに設置され、1日当たり約5tの水素を液体にする能力を有している。水素液化機、液化した水素を貯蔵する液化水素貯蔵タンクなどで構成され、同社が保有する極低温物質の取り扱い技術や、高速回転機械の開発で培ったタービン技術を活用している。圧縮した水素ガスを冷凍サイクルで冷やした水素と液化機内で熱交換しながら液化機内で冷却することで液化水素を製造する。

開発後の試運転において液化水素の製造が確認され、本格的な性能評価試験を始める。試験では性能や信頼性、保守性などの確認と技術改良を進め、システムの製品化を目指し、水素エネルギー普及に向け、より大型で高効率な液化システムの開発にも取り組む。

水素は液化すると体積が約800分の1に減り、使用する場合は蒸発させるだけで高純度の水素ガスが得られることから、将来のエネルギーの中心になると期待され、同社は水素液化システムに加え、液化水素運搬船や液化水素貯蔵タンク、水素燃料に対応したガスタービンなどインフラの開発・製品化を推進する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:05| 企業の取り組み 【機関別】