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2014年10月28日

【物流】国交省 「大型車誘導区間」の初回指定を公示


国土交通省は平成26(2014)年10月20日に、同年5月に試行された「道路法等の一部を改正する法律」に基づく「大型車誘導区間」を指定し公示した。

この制度は、道路の老朽化に対応すべく大型車を特定の道路に誘導して道路の適正な利用を促すことを目的とし、道路の保全に寄与する効果が期待されている。対象車両については、別途省令にて定められる。

大型車誘導区間に指定された道路のみを通行する場合、通行許可手続きから許可が下りるまで現行の20日程度から、書類の不備がなければ3日程度にまで短縮される。これまでは通行ルートを管轄する道路管理者それぞれに許可申請を提出しなければならなかったが、今後は国による一元的審査に改められるため、審査期間が短くなる。

今回、高速道路(9,660km)や直轄国道(21,450km)の原則全線(都心部の区間、バイパス整備後の直轄国道現道の区間等を除く)、主要港湾や空港、鉄道貨物駅を結ぶ地方管理道路(2,720km)の合計33,830kmが指定区間とされる。これは全道路の3%であるが、現在の特殊車両の通行の8割をカバー出来るとしている。

国交省は今後、道路の整備状況や大型車の通行状況、物流事業者などの意見を踏まえて、大型車誘導区間の更なる拡充を図り、道路構造上の支障部分については順次解消するなど、より良い誘導区間となるよう引き続き努力していくとしている。

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投稿者:gotsuat 09:48| 行政関連