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2014年10月10日

【物流】 平成26(2014)年8月分 内航海運における輸送動向調査結果

日本内航海運組合総連合会は、平成26(2014)年8月分の内航海運の輸送動向調査結果を公表した。同調査は、国内の海上荷動量の実態を把握するため、内航海運の貨物船・油送船の主要元請オペレータ60社の輸送量(内航海運輸送全体の80%以上を占める)について、毎月末調査を行っているものである。

これによると、同年8月の実績値における貨物船の輸送量は、前年同月比96%の17,132千トンとなった。台風11号、12号が発生したことで船舶を避難させるなどし、輸送に影響が出た。

品目別輸送量(対前年同月比で増加したもの)
・燃料(石炭、コークス)…107%:
他燃料からのシフトや夏季の電力需要期による石炭輸送の活発化が影響
・セメント…104%

品目別輸送量(対前年同月比で減少したもの)
・原料(石灰石、スラグ等)…89%:セメント原料の石灰石輸送が減少
・紙・パルプ…90%:新聞用紙の販売不振等で需要が減少傾向にあり、
工場の休転による在庫調整が影響
・自動車…95%:消費税増税後の反動減
・雑貨(一般雑貨、コンテナ等)…96%:消費税増税後の反動減、
気温の低下による飲料輸送の低調が影響
・鉄鋼…98%:

また、同年8月の実績値における油送船の輸送量は、前年同月比93%の10,397千klであった。貨物船と同様に台風発生による船舶の避難等により、輸送に影響が出た。

品目別輸送量(対前年同月比で増加したもの)
・耐腐食(硫酸、苛性ソーダ等)…102%

品目別輸送量(対前年同月比で減少したもの)
・黒油…85%:他燃料(LNG・石炭等)へのシフト、天候不順による電力需要の減少が影響
・白油(ガソリン・灯油)…95%:ドライブ需要の減少、
ガソリン価格高騰による販売不振が影響
・高圧液化(LPG、塩ビモノマー等)…95%
・高温液体(アスファルト、硫黄等)…99%
・ケミカル…99%

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 行政関連