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2014年09月30日

【アジア】三井物産 モロッコにおけるサフィ石炭火力発電事業向け融資契約を締結




 三井物産は、2014年9月18日(欧州時間)付で、フランスのGDF SUEZ S.A.(以下「GDFスエズ社」)、及びモロッコのNareva Holding S.A.(以下「Nareva社」)と共に設立した発電事業会社Safi Energy Company S.A.(以下「事業会社」)を通じて、サフィ石炭火力発電事業向けにプロジェクトファイナンスによる融資契約を締結した。このプロジェクトファイナンスには、国際協力銀行、市中銀行団(独立行政法人日本貿易保険による保険を融資の一部に付保予定)、イスラム開発銀行が組成に参画している。

 同プロジェクトは、総事業費 約26億米ドル(約2,800億円)を見込んでおり、事業会社がモロッコ国営電力・水公社との間で締結した長期売電契約に基づき、モロッコ南西部のサフィ市近郊に設備容量合計1,386MWの超々臨界石炭火力発電所を建設し、2018年に予定している完工から30年間にわたり発電事業を行う。同発電所の特徴は、アフリカで初めて超々臨界発電技術を活用した最新鋭のプラントであり、従来の亜臨界発電プラントと比べ発電効率が1割ほど改善し、環境面にも配慮したプラントとなる。モロッコでは電力需給が逼迫しており、同発電所は完成時に国内電力需要の約2割相当の電力供給を担い、経済発展に大きく貢献する。

 三井物産はモロッコにおいて過去30年に亘り、モロッコ王立燐鉱石公社向け硫酸プラント、モロッコ国鉄向け日立製機関車、ジョルフ・ラスファール向け石炭火力発電所(出力350MW×2系列)等の大型案件に関わってきた。同事業を加えた全世界の三井物産の持分発電容量は、建設中の案件を含め約9GWとなる。三井物産は、引き続き地域や燃料など発電事業の特性を分散させた優良な事業ポートフォリオの構築を目指し、高い成長が見込まれるアフリカ地域において発電事業を展開していく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 08:40| アジア