2014年08月20日
【知識】エーザイとゼリア新薬 新規プロトンポンプ阻害剤に関するライセンス契約を締結
エーザイとゼリア新薬は、エーザイが創出した新規化合物「E３７１０」（プロトンポンプ阻害剤：PPI）に関するライセンス契約を締結した。
同契約に基づき、エーザイはゼリア新薬に対してE３７１０の日本における独占的開発権、共同販促権および非独占的製造権を付与する。また、エーザイはゼリア新薬より契約一時金ならびにロイヤルティを受け取り、製造販売承認取得時にエーザイが一定の対価をゼリア新薬に支払う。なお、開発はゼリア新薬が行い、製造販売承認もゼリア新薬が取得するが、承認取得後は、両社で共同販促を行う。
E３７１０は、PPI「パリエット(R)」の後継品とするべくエーザイが創出した新規のPPIで、既存のPPIに比べて作用が強力で長時間の持続性が示唆されており、高い酸分泌抑制効果の発揮により治療期間の短縮や既存のPPIでは効果不十分の患者にも対応できるベスト・イン・クラスのPPIとなることが期待される。
今回、両社がE３７１０に関するライセンス契約を締結することで、消化器領域を最重点領域と定めているゼリア新薬の消化器パイプラインの充実とエーザイの化合物の価値最大化をはかることができる。また、承認取得後は、PPI「パリエット」、防御因子増強剤「セルベックス(R)」などを有するエーザイと、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール(R)」や世界初の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイドR」などを有するゼリア新薬が、ともに実績のある消化器領域において共同販促を実施し、酸関連疾患市場における速やかな浸透をめざす。
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者：gotsuat 09:22| 環境
