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2014年08月19日

【環境】住友電工 ケーブルなしで電子機器に電気供給できるワイヤレスモジュール開発

 住友電気工業は、業界で初めて電源ケーブルを接続することなく、ウェアラブル端末などの電子機器に電気を供給できるワイヤレス給電モジュールを開発した。独自技術で柔軟性を高めるとともに超小型・薄型を実現し、電子機器の高性能な設計や多様なデザインの可能性を広げ、防水やコードレス化など機能性の向上にも貢献。平成26(2014)年8月にサンプル出荷を始め、同年10月の製品化を予定する。

 このワイヤレス給電モジュールは制御基板とアンテナで構成されており、アンテナには従来、巻線コイルが使われているが、柔軟性がなく、機器設計に制限があった。今回、独自の立体配線技術を適用し、巻線コイルを柔軟性があって曲げられる、フレキシブルプリント基板(FPC)に置き換えた給電モジュールを開発した。これによって、アンテナの面積が従来の規格品より84%小型化、厚さも75%薄型化した。

 使用分野は、防水・防塵対応が必要な、身につけて持ち歩くウエアラブル端末や、コードレス化が求められる健康関連機器、産業機器など、一層小型、軽量化を求める分野の機器を想定している。同社は今後、電力伝送効率の向上や製品ラインアップの拡充を進め、今回は非接触電力伝送の方式の一つである電磁誘導方式を採用したが、同方式より送電距離を伸ばせる磁界共鳴方式の開発にも取り組む。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| 企業の取り組み 【機関別】