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2014年08月05日

【環境】商船三井、高効率排熱エネルギー回収システム搭載船を竣工



 商船三井は、次世代船構想「船舶維新」プロジェクトのシリーズ船「ISHIN-III」の中核的要素技術である「高効率排熱エネルギー回収システム」の開発を進めてきた。

そして平成26(2014)年6月16日、同システムを搭載した大型ばら積み船「AZUL BRISA」が竣工した。規模は、全長299.99m、全幅50m、載貨重量は約209,000トンである。同船は洋上での試運転において、5%以上の燃料消費量削減効果が確認されている。

「高効率排熱エネルギー回収システム」は、主機関の排気エネルギーを、発電機能を有する過給機(ハイブリッド過給機)と、蒸気タービンを組み合わせた発電機(ターボジェネレーター)で回収・発電する。この電力は船内の電力をまかない、さらに主機関の軸加勢モーターを介して推進に利用し、発電機および主機関の燃料消費量を減らすことで二酸化炭素の低減に貢献する。

「高効率排熱エネルギー回収システム」は、同社が平成22(2010)年4月に発表した次世代船シリーズ「ISHIN-III」の舶用エンジンの未来像の実現に向けたステップのひとつであり、同社は引き続き、船舶の環境負荷低減に向けた技術開発に積極的に取り組んでいく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 08:34| 環境配慮型輸送用機器導入【取り組み内容別】