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2014年07月04日

【物流】圏央道の相模原愛川IC−高尾山ICが開通

平成26(2014)年6月28日、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の相模原愛川インターチェンジ(IC)−高尾山ICが開通した。現在、都心環状線の利用車のうち約6割が都心環状線沿道を通過するのみで慢性的な渋滞の一因となっているが、圏央道等の整備で都心の渋滞解消等が期待できるという。

従来の首都圏における物流の現状として、一般道の混雑により輸送時間の信頼性が低下し、企業の国際競争を阻害している点が挙げられている。国内で最もコンテナの取扱量が多い京浜港へのコンテナ輸送は98.6%が自動車輸送だが、例えば八王子方面から国道16号線を通って横浜港へ輸送する場合、輸送時間の約6割が渋滞等で損失時間となり、さらに道路が混雑していると約1時間到着が遅れる等、横浜港への到着時間の信頼性が低下している。

今回の開通により、京浜港までの輸送時間や混雑による到着遅れが大幅に減少できる可能性が見込める。圏央道を経由することで、中央自動車道から横浜港までの輸送時間が約71分(整備前の約6割)短縮し、到着遅れが95%解消できるという。また、混雑による到着遅れの解消と定時性の確保が期待できる。一例として、ある運送会社は圏央道の開通とともに配送エリアの変更を検討しており、商機拡大へ期待しているとした。

また、圏央道の利用を前提に沿線には多くの物流拠点があるが、圏央道・外環道・中央環状線がつながることで当日配送県の拡大など物流の効率化が予測できる。関東地方整備局は大型車両の通行の適正化に取り組んでおり、今後は大型車両通行を誘導する道路の指定などの取り組みを進めようとしている。

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投稿者:gotsuat 10:09| その他