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2014年07月03日

【環境】三菱レイヨン、米国における炭素繊維生産設備を増強

三菱レイヨンは、米国の100%子会社であるMitsubishi Rayon Carbon Fiber and Composites,Inc.(以下「MRCFAC社」)において炭素繊維生産設備を増強することを決定した。年間生産能力2,000トンの生産設備を既存のサクラメント工場内に増設し、平成28(2016)年中頃に稼動開始する予定であり、新設備稼働後の同工場年間生産能力は倍増の4,000トンとなる。

世界の炭素繊維需要は、風力発電をはじめとする再生可能エネルギー用途、燃費向上や電気自動車の航続距離延長のための車体軽量化用途等の産業用途を中心に拡大しており、年率20%以上の伸びを示している。

近年、米国のシェールガス開発による天然ガス価格の低下や、各国の自動車排出ガス規制強化の動きから大型トラックを中心に圧縮天然ガス(CNG)への燃料転換が進んでおり、車輌に装備する燃料タンク圧力容器用途の需要が急速に伸長している。

また、シェールガス開発を一因とする世界的な天然ガス製造・消費の拡大を背景に、大規模輸送用の大型圧力容器の需要も増加しており、加えて、「究極のエコカー」として商業生産化の緒に就いた燃料電池車(FCV)の高圧水素ガス燃料タンクや水素ステーションの貯蔵タンクにも炭素繊維が使用される見込みであり、クリーンエネルギーの製造・使用に直結する材料として、平成32(2020)年に向けて更なる需要成長が期待されている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:20| 企業の取り組み 【機関別】