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2014年06月10日

【アジア】三菱日立パワーシステムズ フィリピン向け石炭火力発電設備をフルターンキー契約で受注




 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、韓国の大林産業(Daelim Industrial Co.,Ltd.)と共同で、フィリピンのパグビラオ(Pagbilao)発電所3号機向け石炭火力発電設備をフルターンキー契約で受注した。出力は42万キロワット。このプロジェクトを推進する事業会社であるパグビラオエナジー社(Pagbilao Energy Corp.)から受注したもので、運転開始は2017年11月の予定である。

 パグビラオ発電所3号機は、ルソン島南部のケソン州(Quezon)パグビラオに、既設の1、2号機に隣接して建設されるもの。燃料は亜瀝青炭。稼働後は、既設の発電所と同様、高い経済成長に伴うフィリピン国内の旺盛な電力需要に応えていくこととなる。

 パグビラオエナジー社は、丸紅と東京電力の折半出資発電事業会社であるティームエナジー社(TeaM Energy Corporation)と、現地の大手開発業者であるアボイティスパワー社(Aboitiz Power Corp.)の折半出資事業会社。なお、アボイティスパワー社は、現地のスペイン系財閥であるアボイティス・グループ(Aboitiz Group)傘下の発電事業会社である。

 石炭火力発電設備はボイラー、タービン、発電機などで構成されるが、MHPSはこれら主要機器と、制御システム、排煙脱硫装置などを製作・供給・調達するほか、試運転などを担当。一方の大林産業は、石炭運搬・灰処理設備や周辺機器などの供給と土建・据付工事に当たる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 08:46| アジア