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2014年04月23日

【環境】パナソニック 100度以下の余剰非熱を活用し発電できる熱発電チューブを開発

 パナソニックはNEDOのプロジェクト(※1)において、低温水の余剰非熱を活用して発電する熱発電チューブを開発した。200時間を超える検証実験で96℃の温水排熱から最大246W(換算値820W/㎥)の発電性能を確認した。この値は、設置面積換算で太陽光発電の約4倍に匹敵する発電性能となる。 今回、同社が開発した熱発電チューブは、どんな小さな温度差からでも発電が可能な熱電変換素子(※2)をチューブ状に加工したもので、お湯や蒸気、排ガス等、身近な熱から発電が出来る新しい技術である。  検証実験は、京都市東北部クリーンセンターにおいて実施。センター内の温水配管と冷却水配管の一部を熱発電ユニット3組に置き換え、実際の余剰排熱等を利用した結果、820W/㎥という高密度な発電を達成。これまで活用される事の無かった低温の未利用熱からの発電が可能となった。熱発電ユニット3台で構成された発電装置で、温水温度96℃、冷却水5℃の条件下で最大246Wの発電を達成。200時間以上の運転においても安定した発電を続けている。  今後、同熱発電チューブを用いてシンプルでコンパクトな構成の熱発電ユニットを実現する事により、工場の温排水等の低温熱源を利便性良く電気に変換する事が可能となる。 ※1・・・「省エネルギー革新技術開発事業 / 先導事業 / 自立型システムのための熱発電デバイスの研究開発」 ※2・・・2種類の異なる金属または半導体を接合して、両端に温度差を与えると起電力が 生じるゼーベック効果(物体の温度差が電圧に変換される現象)を利用した発電素子

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:46| 環境配慮型輸送用機器導入【取り組み内容別】