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2014年04月23日

【物流】経団連 「わが国航空貨物のセキュリティ対策に関する意見」を公表

日本経済団体連合会は、平成26(2014)年4月15日、「わが国航空貨物のセキュリティ対策に関する意見」を公表した。 日本は、航空貨物のセキュリティ強化の一環として、平成24(2012)年12月より米国向け国際旅客便搭載貨物を対象に爆発物検査を行う、新Known Shipper/Regulated Agent制度(以下、新KS/RA制度)を実施しており、本年4月より全世界向けの国際旅客便を対象に完全施行された。 新KS/RA制度は、航空貨物のセキュリティレベルを維持し物流の円滑化を図るため制定された保安対策制度で、国土交通省から認可を受けた特定フォワーダー(RA)により貨物に爆発物が紛れ込まないよう保安管理ができていると認可された荷主(KS)の貨物は、航空会社による爆発物検査が軽減または免除される。 今回の公表の中では、新KS/RA制度の完全施行により、爆発物検査の対象となる貨物量は米国向けのみと比べ、大幅に増加することが見込まれ、物流の遅延・滞留が発生すれば、多数の企業に深刻な影響を与え、日本企業の国際競争力を損なうのみならず、物流拠点としての日本の地位を失う恐れがある、としている。 そのため、経団連は適切な航空貨物保安体制の確立に向け、(1) 新KS/RA制度の完全施行による物流への影響や民間企業の負担等の実態を把握、(2)問題を官民で解決するための協議の実施、(3)KSを新たに取得する荷主やRAに対する検査機器やセキュリティ確保にかかる費用の支援、(4)非KS貨物の円滑な物流の確保に向けた空港施設での検査機器導入支援等の確保、に取り組むべきとしている。

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投稿者:gotsuat 09:46| その他