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2014年03月26日

【環境】横浜ゴムと宇宙科学研究所 流体音響シミュレーションに成功



横浜ゴムと藤井孝藏教授(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)らの研究チームは世界で初めて、限りなく実スケールに近いレベルで路面上を回転するタイヤ周りの空気の渦流れ構造(乱流)とそこから発生する音響波(騒音)を捉える流体音響シミュレーションに成功した。
これまで不可能だった走行するタイヤ周りに生じる渦構造や音響波を精密に捉えることで通過騒音の低減や空力性能の向上に貢献する技術革新が期待できるため、更なる研究を進めていく。

従来の計算手法ではタイヤが路面に接地する付近での計算精度に限界があったが、今回、宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所が宇宙開発で培った高解像度の計算手法によって計算精度を高め、さらにスーパーコンピュータを活用し、直接的に詳細なタイヤモデルをシミュレーションすることで、ほぼ実スケールで回転するタイヤ周りの空気の流れ場と音響場を同時に計算することに成功した。

この結果、タイヤ周りの空気の乱流が生み出す騒音に加え、タイヤの回転によりタイヤ周りの空気がタイヤ前方で圧縮されることで発生する騒音があることを世界で初めて示した。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 08:49| 企業の取り組み 【機関別】