2014年02月25日
【知識】住友化学 オーストラリアの農薬会社と現地の販売提携を拡大
住友化学は、オーストラリアの農薬会社ニューファーム社と、オーストラリアにおける農薬の販売提携を拡大することで合意した。この合意により、ニューファーム社のグループ会社である「ニューファーム・オーストラリア社」は、住友化学の主力除草剤であるフルミオキサジン（一般名）の販売を開始する。
これまで住友化学は、１００％子会社である「住友化学オーストラリア社」を通じてオーストラリアでフルミオキサジンを販売してきまたが、今回、同国に強い販売網を持つニューファーム社を通じた販売活動を開始することにより、一層の販売強化を図る。さらに「住友化学オーストラリア社」と「ニューファーム・オーストラリア社」は、同国におけるフルミオキサジンの適用作物および適用分野の拡大について、今後協力して取り組む予定である。
フルミオキサジンは、大豆、棉、サトウキビ等の栽培に使用される除草剤で、散布後長期間にわたって雑草の発生を抑えるとともに、その結果として作物の初期発育促進にも効果がある。また、世界的に広く使用されている除草剤グリホサートに対して抵抗性を有する雑草の防除にも有効な除草剤であり、需要が拡大している。需要増加に対応するため、住友化学は、大分工場（大分市）にあるフルミオキサジン製造設備の増強を決定し、２０１５年度末の生産能力を、２０１１年度末比で３倍の規模にすることとしている。
住友化学は、ニューファーム社と２０１０年４月に資本提携を結んで以降、販売・製造などの各分野でシナジー効果を生み出していくための取り組みを進めており、現在、オーストラリアを含む世界２１カ国で販売提携を実施している。住友化学は、引き続き、各分野における業務提携を積極的に進めていくことで、農薬事業の強化・拡大につなげていく。
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者：gotsuat 09:15| 知識
