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2014年02月04日

【環境】デンソー 日野自動車とハイブリッドニユットを活用した電動式冷凍システムを共同開発



 日野自動車とデンソーは、大型トラックとしては世界初のハイブリッドユニットを活用した電動式冷凍システムを共同開発、平成26(2014)年2月1日、同システムが搭載された大型トラックが日野自動車より発売される。

 ハイブリッドトラックは通常、システムのエネルギーを車輌の走行アシストに利用して燃費を向上させるが、同車は、システムのエネルギーを走行には使わず電動式冷凍システムのみに活用する為、燃費が低減されている。また、冷凍車には通常、冷凍機専用のサブエンジンを追加したり、メインエンジンによりコンプレッサーを駆動させるところ、今回開発された電動式冷凍システムは、走行時に発電または回生したエネルギーを冷凍機用電動コンプレッサーのみに使用、コンプレッサーを駆動する為に稼動させていた燃料消費量とCO2排出量を大幅低減させることを可能とした。

 その他、冷凍機専用のエンジンを不要とした為、150kgの軽量化の実現や、電動コンプレッサーやコンデンサー等の構成品を集約した事により配管や配線のシンプル化が実現、メンテナンス性も向上している。

 更にスタンバイ装置を標準装備しており、外部の電源と接続する事で、長時間のエンジン停止時にも冷凍庫内の温度を保持する事が可能、またタイマー機能を利用すれば、荷積み前に冷凍室を適温にしておける予冷運転をドライバーの操作なしに行う事が可能となっており、予冷の為の燃料が不要となり、人件費の節約にも貢献している。

 安全面においても、先行車への追突回避を支援するPCS※@や、より適切なタイミングで警報できるようになった車線逸脱警報、検出性能を向上させたドライバーモニター等を標準装備しており、高い環境性能と安全性能を両立した大型トラックとなっている。



※@:プリクラッシュセーフティ、衝突被害軽減ブレーキ

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:21| 企業の取り組み 【機関別】