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2014年01月07日

【知識】アステラス製薬 クリアパス社とワクチンポートフォリオ構築に関する戦略的提携を締結



 アステラス製薬は、クリアパス社と、感染症領域におけるワクチンのポートフォリオ構築に関する戦略的提携関係を結んだ。アステラス製薬は、今回の戦略的提携を通じ、クリアパス社の管理・運営下にあるRSV社がマイメティックス社より導入した呼吸器合胞体ウイルス感染予防ワクチンの開発に投資し、ワクチンポートフォリオの拡充を図る。

 呼吸器合胞体ウイルスは、あらゆる世代に感染し、呼吸器感染症を引き起こすリスクがある病原体である。同ウイルスにより引き起こされる呼吸器感染症は、特に乳幼児、慢性呼吸器疾患や循環器疾患を罹患している高齢者において重症化する恐れがあり、毎年、全世界で6,400万人が感染し、160,000件の死亡の原因になっていると報告されている。しかし、未だ同ウイルスに有効なワクチンは開発されていない。

 同ワクチンは、Virosome技術を用いて創製され、免疫系のターゲットとなるウイルスの主要な表面抗原蛋白質を保持する膜成分から構成されているが、感染を引き起こす遺伝物質は含んでいない。非臨床試験において、同ワクチンが強い免疫反応を誘導し、呼吸器合胞体ウイルスに対して防御効果を有することが確認された。また、Virosome技術をベースとしたワクチンは既にインフルエンザワクチン等で実用化されており、その効果と安全性が示されている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 08:53| 知識