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2014年01月07日

【アジア】三菱商事 中国で水産物の加工・販売事業に参入

 三菱商事は、中国の水産会社である浙江大洋世家股扮有限公司(以下、浙江大洋)との合弁で、中国浙江省杭州市に水産物加工販売会社「浙江大菱海洋食品有限公司」(以下、新会社)を設立した。

 浙江大洋は漁業や水産物の加工・国内外販売を行う中国有数の総合水産会社であり、中国の寿司・刺身市場を開拓してきた先駆者的企業。自社ブランドの導入や百貨店内の鮮魚専門店運営等、独自の内販事業を展開している。新会社は、浙江大洋の内販事業を譲り受け、三菱商事が日本で培ったノウハウと経験を組み合わせ、中国市場で新たな水産物流通・販売に取り組んでいく。

 三菱商事が生産基盤を持つチリ産養殖サーモンやタイ産養殖エビ、日本産養殖マグロ、また浙江大洋が漁獲した天然のマグロを中国の主要都市で販売し、中国国内で伸長する寿司・刺身需要に対応していく。更にはホタテやサンマ、ブリ等日本の水産物も取扱い、食の多様化が進む中国で「和食」の拡大に向け、水産物供給の側面から貢献していく。

 三菱商事は2013年度からの新しい指針「経営戦略2015〜2020年を見据えて〜」において、グローバルベースの供給ソースを確保し、アジアを中心に増大する需要に対応していくことを打ち出している。水産事業では2011年以降、チリ産養殖サーモン事業やタイ産エビ養殖事業に参画しており、この生産事業を基盤に、新会社を通じ水産物を中国市場で販売していく事で、水産バリューチェーンにおけるグローバル展開を加速していく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 08:53| アジア