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2013年11月13日

【流通】ヤフーなど インターネットの違法・有害情報を排除するSafe Line事業を開始

 Yahoo! JAPAN、アルプス システム インテグレーション(以下、ALSI)、ピットクルー(以下、ピットクルー)は共同で、一般社団法人「セーファーインターネット協会」(Safer Internet Association、以下、SIA)を設立し、インターネット利用者からの連絡等を端緒にしたSafe Line事業を2013年11月11日に開始する。

 SIAでは、民間の自主努力により、表現の自由と各種権利侵害を調整する役割を担うほか、突発的な事件を契機にとかく扇情的になりがちな違法・有害情報対策において、定量的な効果検証に基づいた対策を模索し、国内外に政策提言を行っていく。

 Safe Line事業(セーフライン)とは、インターネット利用者からの連絡等をきっかけとして、問題のある情報の管理者に対して削除を促したり、警察への通報を行う取組み。

 スマートフォンの急速な普及に加え、掲示板サイトやSNS等の急増に伴い、青少年はもちろん、一般の方も含めて情報リテラシーが十分でないままインターネットを日常的に使う利用者が、インターネット利用に関連した様々なトラブルの被害者・加害者となる事例が報告されるようになっている。一方、従来型の違法・有害情報は、国内のサーバーからの排除は進んでいるとはいえ、国際的な対応は難しい状況である。

 Yahoo! JAPANとALSI、ピットクルーは、これまでフィルタリングサービスを提供したり、学校裏サイトの監視業務を請け負ってきた立場から、現在の状況を改善するためには、民間の自由な発想と分析力をもって各種課題にあたっていく努力が欠かせないと考え、SIAを共同で立ち上げ、アドバイザリーボードの有識者委員の意見を拝聴しつつ、また関連省庁とも必要な協力をして、対策を推進していくことにした。

 SIAには、Yahoo! JAPANをはじめとした正会員のほか、賛助会員として、ミクシィ、グリーが参加する。現在も引き続き、大手のインターネット企業各社及び、関係事業者団体に参加を呼び掛けており、順次、民間の自主努力の輪を広げていく予定。

 SIAでは今後、Safe Line事業を通して、個別の違法・有害情報の排除に努めるほか、それらの対処を通じて得たデータや知見を基に、表現の自由に配意しつつ、中長期的視座に立った違法・有害情報排除施策を検討・実施していく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:15| 流通