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2013年11月13日

【知識】製造技術に関する共同研究開発プロジェクトに5社が新規加入



2013年11月12日 東京大学生産技術研究所(東大生研),ボーイング、三菱重工業、川崎重工業、富士重工業(以下 設立企業)が経済産業省と共に推進する産学官連携による製造技術に関する共同研究開発プロジェクトに、5社の新規加入が決定した。

今回新規加入したのは、DMG森精機、オーエスジー、住友電工ハードメタル、三菱マテリアル、東レの5社。

このプロジェクトは航空宇宙業界に限らず、様々な産業を対象にした革新的製造技術を開発し、世界をリードすることを目標にしている。設立企業が航空機製造に携わっていることから、まずは2012年に航空機の機体製造技術の共同研究から着手しており、チタンの切削技術等、既に現場から成果が上がっている。

2013年4月にはCMI(CMI:Consortium for Manufacturing Innovation)としてコンソーシアムが正式に発足し、同時に教授4名、准教授2名、助教授・特任研究員6名、その他支援職員を含めた総勢19名による「革新的ものづくりシステム連携研究センター」を東大生研内に立ち上げ、他にも外部3大学、1研究機関の協力も得ながら研究を本格化させている。

これまで、「ものづくり」と呼ばれる製造技術は経験に則したスキルが重視される分野であったが、このプロジェクトでは、第一段階として製造技術を製造科学に昇華し、理論展開することで広い分野に適用出来る理論体系を構築、次段階で製造科学を製造技術に戻すことで実用化し、共通する多くの課題を迅速に解決することを目指している。

この研究開発は、実経験が豊富な企業内研究者と、日本の製造技術を牽引する組織である東大生研とが協力してこそ実現するものであり、今回、新規に5社が加入したことで、研究の幅をより広く、より深く掘り下げることが可能となり、多岐にわたる革新的製造技術の実現に向けた大きく前進する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:10| 知識