2013年11月13日
【アジア】住友電気工業 江蘇省常州市にPC筐体製造・販売拠点設立
住友電気工業は同社製マグネシウム合金「AZ９１」板材を用いたエレクトロニクス製品用筐体事業への進出を決め、中国・江蘇省常州市に同筐体を製造・販売する「住電軽合金（常州）（以下 SCLA社）」を設立する。住友電気工業は、２０１０年、世界で初めて、急冷凝固技術の応用によるマグネシウム合金AZ９１の板材化に成功した。同板材は、これまでの筐体材料であるアルミニウムに比べ、軽量であり比強度や耐凹み性に優れ、また、最近ノートPC用筐体材料として伸びているダイカスト法によるAZ９１より耐食性や加工性に優れ、加えて、それらを上回るデザイン性の高い金属調が出せることが評価され、２０１２年に、ノートPCでも高級機種のウルトラブックの筐体に採用された。
現在、世界のノートPCの殆どは中国で生産されており、なかでも華東地区に製造拠点が集中している。こういう状況下、同社は同華東地区にマグネシウム合金筐体の製造・販売拠点を設立することにした。事業戦略として、ビジネス用途で需要が堅調なノートPCに加え、筐体の厚さを薄くできる強みを武器に、伸長著しいタブレット、さらにはスマートフォンの分野へも事業拡大を目指す。
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者：gotsuat 11:05| アジア
