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2013年11月06日

【環境】ウシオ電機が岐阜大学 アクトリーと共同で「VUV直接脱硝」技術を開発



ウシオ電機は、岐阜大学および、アクトリーと共同で、世界で初めて排ガスに含まれる大気汚染物質のNOx(窒素酸化物)を、VUV(真空紫外線)を利用し、常温かつ無触媒で脱硝できる「VUV直接脱硝」技術を開発した。
脱硝とは、船舶等のディーゼルエンジン、火力発電所、ゴミ焼却場などの排出ガスに含まれる大気汚染物質であるNOxを、無害な窒素や水蒸気に分解する技術で、近年、国際的な排出規制の強化を受け、環境保全や省エネルギーの観点から非常に注目されている。

現在、脱硝には主に選択接触還元法(SCR法)が使われているが、触媒が消耗品となりコスト高である上、特定の温度域以外では性能を発揮しないという問題がある。

同社と岐阜大学およびアクトリーは、NOx/アンモニア/酸素が共存する排気ガスに直接VUVを照射することで、世界で初めて触媒が不要で、かつ温度にも依存しない脱硝技術を開発した。これにより、従来のような触媒が必要なく常温でも脱硝が可能となり、従来技術の適用が困難であった船舶のディーゼルエンジンなどの低温の排出ガスの脱硝も可能になる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:52| 企業の取り組み 【機関別】