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2013年10月30日

【環境】メタウォーター 富士通の拡張現実技術を採用し水道インフラ管理サービスを開始



 水処理事業のメタウォーター(東京・千代田区)は、富士通の拡張現実(AR)技術を採用した水道インフラ管理サービスを、平成25(2013)年10月22日に始めた。自治体向けに、クラウドで利用できる水道インフラ管理サービス「Smart Field Service(スマート フィールド サービス=SFS)」で、スマートフォン(高機能携帯電話)やタブレットを上下水道施設の点検作業に活用し、効率化と簡易化を図る。

拡張現実(AR)技術は、人間の感覚で得られる情報(現実)に、情報通信技術(ICT)を利用して取得するデジタル情報を重ね合わせることで、人間の感覚を拡張・強化する技術を指し、情報を重ねて表示する際に、位置を指定するために使う画像をARマーカーと呼ぶ。

 SFSは、端末にARマーカーを貼り付けて場所と端末を関連付け、設備の納入業者ごとに管理されていた上下水道施設の整備履歴などやノウハウを蓄積して情報を共有し、作業員の経験に頼らない管理を可能にする。点検の際に作業員が端末でARマーカーをかざすと作業マニュアルや、前回の整備状況の情報が画面に表示され、作業後にその場で整備結果が入力できる。

 水道施設に関する情報の一元管理と「見える化」が可能になり、点検・整備作業を効率化すると同時に更新コストを削減し、平成29(2017)年までに1000自治体への導入を目指す。昭和39(1964)年の東京五輪前後に造られた公共資産・施設の老朽化対応が課題になり、水道施設の更新が活発になると予想され、メタウォーターは富士通との連携で事業拡大を進める。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:06| 企業の取り組み 【機関別】