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2013年10月22日

【知識】TISとSAPジャパン 包括的な金融ソリューション販売で協業



 ITホールディングスグループのTISと、SAPジャパンは、金融ビジネスにおける戦略的協業体制を構築したことを発表した。SAPジャパンは、豊富な金融業務知識や金融機関向けのシステム導入のノウハウを持つTISと共同で金融業界向け情報基盤システムを提案し、両社は包括的な金融ソリューションの販売を強化するための販売体制を構築する。

 最近の金融業界では、消費者のスマホ・SNS活用や、市場取引の高速化・グローバル化の急速な進展に伴い、顧客情報や取引情報のリアルタイム処理基盤の必要性が高まっている一方で、BaselIIIなどのグローバル金融規制対応や、近年の欧州金融危機や震災を踏まえたリスク管理体制整備などで、タイムリーかつ精緻な経営情報の基盤整備が喫緊の課題となっている。

 こうしたリアルタイム情報基盤のニーズに対応するために、SAPジャパンとTISは、SAP(R)BusinessObjects(TM)ソリューションおよびSybaseのデータベース・モバイルソリューション製品群に関するOEMライセンス販売のグローバル契約を締結した。これによりTISは、SAPのアナリティクス、データベース、モバイルソリューションに同社が持つ金融事業におけるノウハウを組み込み、銀行、保険、カード、証券業といった金融業界のお客様の事業ニーズに合う情報基盤システムの提案を開始した。

 今回の協業により提案する金融業界向けの情報基盤システムは、顧客行動の深い理解や市場変化に対する迅速な対応を実現する情報系システム。TISが持つ銀行・カードなどの金融業界で培った業務ノウハウと開発、運用実績をもとに、金融データモデルや金融用語辞書、豊富な分析レポート、営業情報分析や財務分析・統合リスク管理などの業務レポートをワンストップで提供し、包括的な金融業界向け情報基盤ソリューションとして販売からプロジェクト運営、保守までをトータルでサポートしていく。TISでは、こうした提案を通して業務ノウハウをさらに蓄積していき、情報基盤システムのテンプレートを開発する予定である。

 また、TISとSAPジャパンは金融業界向けSAPソリューションの販売を強化するために、両社で2013年10月に共同の販売体制を構築し、販売活動を開始する。金融業界向けに提案する情報基盤システムに加え、SAP(R)CRMや保険業界向けの基幹業務パッケージであるSAP(R)for Insuranceを組み合わせて、包括的な金融ソリューションとして、金融機関のシステム投資の最適化に貢献すべく、販売活動を推進していく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:48| 知識