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2013年09月30日

【知識】ネットワンシステムズとCompass−EOS社 販売代理店契約を締結



 ネットワンシステムズは、革新的な技術をいち早く通信事業者へ紹介することを目的に、シリコンフォトニクス技術を世界で初めて搭載したルータを開発するCompass Electro−Optical Systems Ltd.(Compass−EOS)と国内初の販売代理店契約を締結した。

 通信事業者は現在、モバイルアプリケーションやビデオの利活用等による通信量の激増に伴う、電力消費量の増加への対処が課題となっている。国内のインターネット内の情報通信量は2025年には2006年の190倍である121Tbpsと推計され、ネットワーク機器の電力消費量は2025年には2006年の13倍である1,033億kWhに達すると推計されている。

 この課題に対してネットワンシステムズは、多様な通信事業者向けルータを取り揃えつつ、世界最先端のシリコンフォトニクス技術を新たな選択肢として提案することによって、通信事業者の電力コスト・スペースコストの削減を支援する。

 シリコンフォトニクス技術を用いたCompass−EOSのアーキテクチャは革新的なものであり、通信事業者の課題を解決する正しいアプローチであるとネットワンシステムズは考えている。そこで、この技術をいち早く通信事業者へ紹介するために、この度、Compass−EOSと国内初の販売代理店契約を締結した。ネットワンシステムズは現在のCompass−EOSのルータに対して、国内の通信事業者からの多様な利用場面への要望に応えられる、さらなる機能の拡充と通信速度の向上を期待している。

 シリコンフォトニクス技術とは、これまで電子回路だけだった半導体(シリコン)チップ上に光回路を実現するもの。従来型の電子回路では、高周波数になるほど電気信号の減衰が多くなり、ノイズ・干渉・熱の問題から、通信速度の向上が頭打ちになるという課題があった。
 この課題に対して、Compass−EOSが世界で初めて商用化したシリコンフォトニクス技術「icPhotonics(TM)」は、同社が新開発したシリコンチップ同士を直接光ファイバで接続することによってルータ内のモジュール間における光通信を実現し、従来の電子回路上での通信速度の限界を超えた新たな次元で通信速度の向上を実現する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:55| 知識