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2013年09月02日

【環境】日鉱日石エネルギー 鹿島製油所における溶剤脱れき装置及び発電設備の設置を検討



 日鉱日石エネルギーは、グループ会社である鹿島石油の鹿島製油所において、溶剤脱れき装置(SDA装置)を新設、近接する鹿島北共同発電内に発電設備を設置する。
 同計画では、石油精製の過程で生成する重質油をSDA装置にて「脱れき油」と「抽出残渣(SDAピッチ※1)」に分離する。脱れき油は分解して石油化学製品原料や軽油製品に、抽出残渣は、ボイラおよびタービン発電設備で燃焼し、新電力事業用電力(PPS※2)に変換する。現在休止中のボイラ・タービン設備を取得、改造を行うべく検討を進めている。


※(1):SDAピッチ
石油精製の過程で生成する減圧残油をさらに深絞りしたもの。
高粘度でかつ大気環境に影響する成分(硫黄分、窒素分、残留炭素、重金属)を多く含む。
重質な成分が濃縮しており、常温では固体、150〜200℃で液体化し、粘度調整用の基材を混合し、ボイラ燃料として使用する。

※(2):PPS(Power Producer and Supplier=特定規模電気事業者)
契約電力が原則50kW以上の需要家に対して電力供給を行う事業者。
一般電気事業者(東京電力など)が所有する電線網を通じ電力を供給する。


※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:48| 企業の取り組み 【機関別】