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2013年08月21日

【環境】パナソニック −40℃の環境でも使用可能なニカド充電池を開発


 パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、マイナス40℃の低温下でも充電・放電が可能なニカド電池「カドニカ GTシリーズ」を開発した。低温環境はもちろん、常温でも60℃の高温環境でも対応できる仕様となっている。2013(平成25)年8月よりサンプル出荷を行い、2014年(平成26年)度から量産を開始する。

 近年、インフラ整備や災害リスクへの対応から、信号機、通信基地局、サーバーなどのバックアップ電源、冷凍倉庫内の非常照明および、太陽電池を用いた街路灯、蓄電システムなどの独立電源システムへの関心が高まっている。

 世界には冬季気温がマイナス20℃以下になる地域が多くあるが、従来の2次電池(鉛電池、リチウムイオン電池、ニカド電池、ニッケル水素電池)ではその温度下で安定的に使用することが困難だった。また、電池の温度を保つための専用ヒーターを組み合わせる必要もあり、機器が大掛かりでコストがかかるという課題もあった。今回、電解液マネジメント技術と高性能負極板を新たに採用することで、従来のニカド電池の対応温度を大幅に上回るマイナス40℃の低温環境でも充電・放電が可能となり、寒冷地などへの設置場所拡大、システムの簡略化、低コスト化などに貢献できるようになった。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 08:34| 企業の取り組み 【機関別】