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2013年06月13日

【流通】タカラバイオ ヒト全ゲノムシーケンス解析サービス事業を拡大


 タカラバイオは、次世代シーケンサー(塩基配列解析装置)を追加導入することにより、解析能力を倍増し、日本国内におけるヒト全ゲノムシーケンス(塩基配列)解析事業の拡大を図る。

 また、米国のイルミナ社が世界で展開している、イルミナゲノムネットワークに参画する契約を、日本の企業として初めて2013年5月31日付で締結した。同契約により、イルミナ社が提供する、IGNヒト全ゲノムシーケンスサービスのシーケンス業務を、日本国内でタカラバイオが担う事が可能になる。

 ヒト全ゲノムシーケンス解析は、疾患の原因遺伝子探索、iPS細胞等の万能細胞の特性把握、日本人参照ゲノム配列の確立などに有効であり、特にバイオ医薬品の開発においては、ゲノム情報解析が必須となっている。

 このような拡大する需要を取り込むため、タカラバイオのドラゴンジェノミクスセンターでは、次世代シーケンサー及びデータ解析用情報機器を追加導入し、合計14台の次世代シーケンサーを用いてヒト全ゲノムシーケンス解析等を実施する体制を整える。これにより、既存能力の約2倍に相当する年間1,000サンプルのヒト全ゲノムシーケンス解析が可能となり、日本国内では最大規模の処理能力を持つことになる。

 基本解析サービスには、全ゲノムシーケンス解析、そのデータを用いた変異解析だけでなく染色体構造多型解析も含まれている。タカラバイオは、日本におけるヒト全ゲノムシーケンス解析の中心的存在として、ヒトゲノム研究を更に活性化することにより、遺伝子治療・細胞医療開発で培ったノウハウも活用して、基礎研究分野からの創薬支援に注力していく。


※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:10| 流通