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2013年04月08日

【アジア】東レ アジアで食品等包装用フィルムの蒸着加工設備を増強

 東レは、食品等包装用フィルムの蒸着加工設備をアジア地域で相次いで増強することを決定した。東レフィルム加工が、2013年10月の稼働を予定し福島工場に包装用PP(ポリプロピレン)フィルムの新鋭蒸着機を導入する。続いてマレーシアのペンファイバー社が、東レフィルム加工の技術支援により新鋭蒸着機を導入し、包装用蒸着PET(ポリエステル)フィルムの生産を2014年4月に立ち上げる。また、既にタイのタイ・トーレ・シンセティクス社が、2012年10月に蒸着用CPP(無延伸ポリプロピレン)フィルムの増能力を行っている。


 包装用蒸着フィルム市場において、東レフィルム加工の包装用フィルム事業の30%を占めるアルミ蒸着フィルムは、密着性、ガスバリア性などの品質・性能の優位性、海外東レグループとの連携による多様な品揃えにより、国内トップシェアを維持している。福島工場に導入する新鋭蒸着機は580t/月の生産能力があり、この増設により、包装用アルミ蒸着能力は現有の約2倍の1,100t/月となり、収益力改善とシェアアップを図る。
 また、マレーシアのペンファイバー社は、現在PETフィルムの製膜設備3,600t/月を有しており、このたび375t/月の能力を持つ蒸着機を新設することで、フィルム加工品事業に新たに参入する。タイのタイ・トーレ・シンセティクス社は、蒸着設備を400t/月、製膜設備は昨年10月の増能力により、550t/月の生産能力を有している。

 6億人を超える巨大な消費人口を有するASEAN地域においては、生活水準の高度化に伴い、包装材料需要は年率3%〜5%の成長が見込まれている。東レグループは、コスト競争力を有する高機能包装用フィルムを同地域で製造することで、グローバルな事業拡大を加速する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:33| アジア