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2012年12月19日

【知識】エーザイとロンドン大学 神経疾患の新規治療法の開発に向けた創薬研究で提携

エーザイとロンドン大学(University College London、以下 UCL)は、新薬の探索・開発に関する新たな共同研究について合意した。この共同研究では、エーザイとUCLの研究者が参画する研究グループを設立して、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病などの神経疾患に対する新規創薬標的の同定と検証、その標的に対する新薬の探索、並びに臨床における治療概念の証明をめざす。

同提携は、英国の公的機関と製薬企業の共同研究として、英国における初めての事例で、エーザイとUCLは、神経疾患に対する新規治療標的の探索並びに評価を推進、調整する目的でTherapeutic Innovation Group(TIG)を設立する。同グループは両者の経験豊かな研究者で構成される予定。また、TIGを管轄するJoint Steering Committee(JSC)を設置し、委員長は、UCLのAlan Thompson教授、並びにエーザイニューロサイエンス創薬ユニットプレジデントであるLynn Kramar博士が、共同で務める。

UCLは神経変性疾患の遺伝学的研究および発症原因に関する世界的にも有数の研究を行っている。また、トランスレーショナル研究における豊かな専門性を有し、同共同研究には、UCLの新しい研究所であるLeonard Wolfson Experimental Neurology Centreの基礎研究者と臨床医が参画する予定になっている。

一方、エーザイにおいて、同提携は創薬探索研究におけるオープンイノベーション構想の中で、重要な位置をしめている。エーザイは創薬における探索および開発研究のリソースを提供し、アッセイ系の開発、化合物合成を担当する。加えて、臨床研究、レギュラトリーに関する豊富な経験とノウハウを提供する。なお、UCLは、エーザイより同共同研究の進捗に応じたマイルストン支払いに加え、製品発売後はロイヤルティーを受け取る。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:42| 知識