<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2012年10月15日

【流通】テックファーム 障害者の生活支援Androidアプリ開発

テックファームは、身体が不自由な障害者の生活を支援する2つのAndroid端末向けアプリ「At−Scan(有料版・無料版)」(エーティースキャン)、「At−Switch」(エーティースイッチ)を開発、2013年初めにGoogle Playで配信を開始する。

「At−Scan(有料版)」は、Android端末でのリモコン家電操作・メモ入力・Facebookのメッセージのやりとりを可能にする生活支援アプリで(※無料版ではリモコン家電操作機能を利用できません)、別途、入力支援スイッチアプリ「At−Switch」をダウンロードしたAndroid端末を使って操作することができる。「At−Scan」を立ち上げた端末の画面では、操作メニュー内をカーソルが規則的に移動する。行いたい動作メニュー上にカーソルが到達した際、別端末で立ち上げた「At−Switch」の画面をタッチすることで「At−Switch」と「At−Scan」が連携し、操作できる。表示端末と入力端末を切り離すことで、寝たきりでも画面を確認しながら操作することを実現した。「At−Scan」は他に、スイッチ機器(障害者向けの家電操作機器)やマイクでも操作できるため、使い慣れた入力機器も使用できる。

従来の障害者向け機器は、障害の程度によって個々に製造されていることから価格が100万円前後と高価だったが、今回開発したアプリを使えば10万円程度で同等の機能を利用できる。また、機器自体は市販品のため、故障した際も簡単に代替機器を利用できる。

同アプリは情報通信研究機構(NICT)による平成22・3年度「高齢者・チャレンジド向け通信・放送サービス充実研究開発助成金」事業として、2010年7月よりテックファームと慶應義塾大学三拠点(※)が産学共同で進めている「スマートフォンを活用した障害者支援 ICT技術」の研究開発の成果の一部をテックファームが製品化した。2011年7月には製品化の第一弾として、障害者向けTwitter投稿用iPadアプリ「息鳥」(いきどり)の提供を開始した。

※ 慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室、同月が瀬リハビリテーションセンター、同理工学部生命情報学科岡研究室牛場ユニット

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 流通