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2012年10月03日

【知識】医業環境支援サービスの提供に向け ニチイ学館と日本マイクロソフトが提携

ニチイ学館と日本マイクロソフトは、医療機関向けの事業における業務提携契約を締結した。ニチイ学館の幅広いネットワークを通じた人的サービスと、日本マイクロソフトのITを活用した新しい医業環境支援サービスを共同で開発し、順次提供する。

年々増加する医療費に対し、医療費抑制政策等の様々な対策がなされる中、国内における医療の情報化は、厚生労働省より「今後の我が国の医療の目指すべき姿」実現のための重要な柱の一つとして位置づけられ推進が図られている。その代表格である電子カルテにおいても、病院全体での導入率はわずか14.3%(※)に留まり、普及がなかなか進んでいない。また、導入済みの医療機関においても、複数のシステムを連携させる互換性の難しさやシステムを使いこなせる人材不足等の声があがっており、ITの有効な利活用が望まれている。

ニチイ学館は、自社の教育サービスで育成したスタッフを事業へ輩出するというビジネスモデルで約40年間、医療機関にて診療報酬請求業務等の医療事務、及びその他診療行為以外の周辺サービスの提供を行ってきた。現在の契約医療機関は1万件、医療事務スタッフ5万名の人材力と全国98支店の営業力に強みを持っている。

一方、日本マイクロソフトは、マイクロソフト コーポレーションの日本法人として、クラウドサービスやサーバー製品、PCやスマートフォン向けのOS、ゲーム機に至るまで幅広い製品群を展開。グローバル企業の一員として、海外での事例、経験やノウハウを活かしたサービスを、国内の医療機関に提供できる。

両社は、ますます増大するITニーズに、互いの強みを最大限に活かした新サービスを共同で開発・提供することで、医療機関の諸問題の解決に貢献できるものとしている。2012年10月1日「Opect」、同年12月発売予定の「メディクラウド」を皮切りに、経営支援・診療支援・地域連携の分野で、順次サービスを拡充してしく。少子高齢化が進み、医療の担い手不足と医療費の増大が見込まれる日本において、ヒューマンパワーとITの融合により、経営の効率化、及び医療従事者が医療・看護に専念できる環境構築の支援に取り組み、患者が安心して充実した医療サービスを享受できる社会づくりに貢献する。

※ JAHIS 月刊「新医療」共同調査結果「オーダリング電子カルテ導入調査報告」(2010 年版)より

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 13:15| 知識