2012年09月25日
【知識】村田製作所と幸和製作所 電動歩行アシストカーを共同開発
村田製作所は、福祉用具のメーカーの幸和製作所と電動歩行アシストカー「ＫｅｅＰａｃｅ（キーパス）」を共同開発した。村田製作所製ＭＥＭＳジャイロセンサ（※１）や傾斜センサ、倒立振子制御技術（※２）等を組込んだ「アシスト制御システム」の進化により、坂道での歩行サポートや旋回機能が飛躍的に向上した。
村田製作所の技術ＰＲロボット、自転車型ロボット「ムラタセイサク君（Ｒ）」や一輪車型ロボット「ムラタセイコちゃん（Ｒ）」は、ジャイロセンサを核とした倒立振子制御技術によってボディの傾きを検知し、静止したまま倒れない「不倒停止」を実現した。今回はその電動歩行アシストカーを高齢者など向けの歩行補助車として、国内シルバーカーシェア５０％を占める幸和製作所と共同開発した。ＫｅｅＰａｃｅのコア技術である「アシスト制御システム」には村田製作所製ＭＥＭＳジャイロセンサや傾斜センサ、およびそれらセンサを用いた倒立振子制御技術を組込み、駆動機構や制御機器の最適設計により小型化、また坂道での歩行サポート、旋回機能が大幅に向上した。
※１ ＭＥＭＳジャイロセンサ
傾きや曲がりの変化を検知する角速度センサ。カーナビゲーションシステムにおいては、自動車の進行方向の変化を検出することで現在地を特定する役割を果たす。そのほかカメラの手ぶれ補正やリモコンでのモーション検知にも使用されている
※２ 倒立振子制御技術
ロボットが自身の傾きを検知し、倒れる方向に車体を移動することにより転倒を防ぐバランス制御技術
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者：gotsuat 09:40| 知識
