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2012年06月25日

【流通】住友スリーエム 新技術「貼付式路面補修シート」がNETISに登録

住友スリーエムがNETIS(※1)に申請していた新技術「貼付式路面補修シート」(NETIS登録番号:TH−120006−A)が登録された。この新技術は、舗装道路の路面に発生するポットホール(※2)などの簡易補修や雨天時の車のスリップ防止効果のある同社製品「3M(TM)ステイマーク(TM)路面補修材 L715」を利用したもの。

舗装道路の路面に発生するポットホールの上を自動車やバイクなどが通過することで、タイヤのパンクの原因や事故を引き起こすおそれがあるため、クラックの早期発見とポットホール発生時の迅速な補修対応が急務とされる。ポットホールやクラックの補修は、一般的に常温アスファルト混合物などを埋め、その上から転圧して補修するが、交通量や降雨量・降雪量の多い地域では補修した箇所が剥離しやすいという課題があった。また、道路の維持管理費用は道路増設に比例して増える傾向にあり、ポットホールやクラックの再補修にかかるコストも課題のひとつとされている。

今回、NETISの新技術として登録された「貼付式路面補修シート」(NETIS登録番号:TH−120006−A)は、3M(TM)ステイマーク(TM)路面補修材 L715を利用したもので、柔軟性と耐久性のある合成ゴムをベースとしたシートで、短期間で路面になじむ。ポットホールを補修した上に同製品を貼付することでアスファルトの再剥離を予防し、補修を長持ちさせることができる。また軽度なクラックであれば、直接貼付することで簡易補修も可能。表面には酸化アルミニウムと硅砂の微粒子をベースとした滑り止め骨材を採用しており、橋梁などで使われている金属系のジョイント部に貼付することで、雨天時の自動車やバイクのスリップ予防にも効果的。施工性を向上するために、シート基材の裏面には感圧性接着剤を採用しており、転圧機を使わずに施工することができる。

※1 NETIS
「新技術の活用のため、新技術に関わる情報の共有及び提供を目的として(webサイトより引用)」国土交通省が運用しているデータベースシステム。同データベースに登録されることにより、国および地方公共団体等の公共工事の発注者や応札者、施工者へ情報が提供され、技術の活用が期待される。

※2 ポットホール
アスファルトの表層が剥離する現象。自動車やトラックの荷重により路面が傷んでくると、表層にクラックが発生する。そこに雨水が侵入することによってアスファルト基材自体の結合力を失い、劣化が進行する。さらにそこに荷重がかかることでアスファルトの表層が部分剥離を起こし、舗装表面に穴などが生じる現象。

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投稿者:gotsuat 09:40| 流通