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2012年06月20日

【知識】日立プラントと住友商事 石油関連分野向け先進水処理システムの導入に向けた検討開始

日立プラントテクノロジーと住友商事は、イラクの国営石油会社であるSouth Oil Company(以下:SOC)との間で、日立プラントテクノロジーの石油関連分野向け先進水処理システムのイラク国内への導入に向けて検討を開始することで合意し、覚書を締結した。

イラクは、世界有数の産油国であり、今後も油田開発などの石油関連産業への投資が予想されている。なかでもSOCは、イラク南部を統括する同国最大規模の国営石油会社で、石油関連設備の効率化や環境汚染防止を図る先進技術の導入に大きな関心を持っている。日立プラントテクノロジーと住友商事は、こうしたイラク側のニーズに対応し、イラクにおける石油関連分野向け水処理システムのソリューションプロバイダーとして積極的な事業展開を図るために、今回の覚書の締結に至った。まず、3社は、イラク南部にあるSOC保有の油田に日立プラントテクノロジーが開発した「随伴水処理システム」の実験機を設置し、その性能を検証していく。

日立プラントテクノロジーは、中東支社を拠点に、イラクの復興支援に取り組んでおり、2010年にアル・シャファ病院およびアル・ファオ病院向けの排水処理システムとして膜分離活性汚泥処理システムを10基、イラク公共事業省向けに逆浸透(RO)膜法による水処理システムを1基納入した実績がある。こうした経験・ノウハウを活かして、石油関連分野向け水処理システムの設計・建設および運転・メンテナンスなどを行っていく。住友商事は、1966年にバグダッドに事務所を開設以来、自動車、建設機械、鉄鋼、電力、通信機器分野など幅広くビジネスを展開してきた実績を活かして、当該システムの導入に向けたイラク政府との折衝・マーケティングなどを担当する。さらに油田随伴ガスの環境負荷の高さとその処理技術にも注目し、各種環境システムについても広く世界的に各種プロジェクトを推進する。

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投稿者:gotsuat 09:35| 知識