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2012年06月01日

【物流】東京税関 国際物流懇談会 座長とりまとめ公表

東京税関は、国際物流懇談会 座長とりまとめを公表した。

国際物流懇談会は、円高の影響などによる生産拠点の海外へのシフトなどにより日本の貿易構造が変化していること、羽田空港の再国際化や京浜港の運営統合の動きなど首都圏を取り巻く国際物流の環境に変化が生じていることなどを受け、平成23(2011)年10月に東京関税が立ち上げた。平成24(2012)年5月までに5回にわたり首都圏の港湾・空港の方針や税関行政の課題について議論されてきた。

京浜3港については、アジア主要港との諸条件の違いを踏まえ、コスト削減に加え、一体化を通じたサービス・利便性の向上により我が国ならではの高品質なハブ港湾・空港を目指すべきとし、3港の機能分担を行うことで、全体としての効率的な運営を図るべきとした。

首都圏の2空港については、2空港の特徴を踏まえ、成田は「際・際」、羽田は「内・際」といった機能分担を行った上で、一体的に運用することにより、アジアのハブ空港を目指すべきとした。

税関行政の課題は、京浜3港、首都圏2空港の発展の一助として、AEO制度の普及促進、申告官署の選択制の拡大、税関手続きの電子化の推進を実施することで貿易の円滑化を図ることとしている。

このとりまとめでは、モノづくり日本を維持していくためには、産業政策や港湾・空港対策だけでなく、輸出入手続面から貿易円滑化を進めることも必要である。東京税関が関係省庁及び民間事業者と連携し、今後ともより一層の貿易の円滑化に取り組んでいくことを強く期待していると統括している。


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投稿者:gotsuat 09:45| 国際物流