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2012年05月21日

【知識】電気化学工業と日本カーバイド工業 資本業務提携

電気化学工業と日本カーバイド工業は、資本業務提携に関する基本契約を締結した。

電気化学工業は、大正4(1915)年に石灰石資源と自家発電所を基盤としたカーバイドと化学肥料の生産を出発点として創業し、カーバイド化学により培った電炉技術・高温反応制御技術・有機合成技術などを基として無機化学から有機化学、さらには電子材料、樹脂加工製品や医薬品まで幅広い事業領域を有する化学メーカーとして成長してきた。現在、平成27(2015)年に迎える創立100周年に向け、企業目標“DENKA100”を掲げ、社会への確かな貢献とともに着実に成長し続けられる企業を目指して、グループ全体で取り組んでいる。この“DENKA100”では、カーバイド系製品チェーンなどの素材部門が生み出す収益を基礎として、成長分野である電子材料事業や機能・加工製品事業への一層の注力、および中国、アジアなど成長地域への展開の強化を事業計画の柱として推進している。

一方、日本カーバイド工業は、昭和10(1935)年の創業以来、「技術をもって社会に貢献する」という理念の下、カーバイド化学で蓄積された技術力を進化・発展させ、新技術・新製品を開発し、化成品関連製品、フィルム・シート製品、電子材料製品の3つの事業を主力事業に育てるとともに、日本国内はもとより中国・アジア、北米、欧州といった世界各地に進出し、グローバルな競争力を強化してきた。現在、3ヵ年計画『ローリングプラン』を基盤としたグループビジョン“NCI−CG2013”(CG=Change&Grow)を定め、独自技術を活かした新商品・新技術の開発による競争力の強化(新規事業の立ち上げ、高付加価値品・高グレード品の開発)や、成長分野・成長地域での拡販(応用商品・用途開発の促進、海外事業の強化)を進めている。


現在の経済環境は、欧州債務危機や中国を始めとするアジア諸国の成長鈍化などによる海外経済の減速、長期化する円高、原材料価格の上昇などにより、依然厳しい状況が続いている。このような状況下、事業構成において高い親和性を有する両社が提携を行い、技術や生産拠点などの経営資源の相互活用によって事業シナジーを創出し、各々の事業の発展や企業価値の向上につなげてまいりたいと考えている。また、同提携に際しては、業務提携の円滑な推進や両社の信頼関係の構築を目的として、相互に株式を保有する資本提携を行うこととした。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識