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2012年05月10日

【物流】国交省 第9回全国貨物純流動調査(物流センサス)結果公表

国土交通省(国交省)は、平成24(2012)年4月24日、第9回全国貨物純流動調査(物流センサス)の結果を公表した。

物流センサスは、物流にかかる各種荷主側から貨物の動きを捉えた統計調査として、昭和45(1970)年以来5年ごとに実施されている。第9回は平成22(2010)年を対照としている。

これによると、2010年1年間の貨物純流動量は25億9千万トンで、2005年を対照とした前回調査(第8回)に比べ、15.4%減となり、1975年を対照とした調査(第2回)と同水準まで減少した。

同調査の一環で行っている「3日間調査」の流動量は、重量ベースでは8.3%減少したが、件数ベースでは22.8%増加した。出荷1件あたりの貨物量(流動ロット)は平均0.95トンで、出荷1件あたりの貨物量は減少傾向にあり、貨物の小ロット化が進んでいる。1件あたり0.1トン未満の小口貨物が75.1%を占め、これにより、件数ベースの物流量が増加している。

代表輸送機関(輸送経路で利用した輸送手段のうち、最も長い距離を利用した輸送手段)別のシェアは、トラックが全流動量の84.2%を占め、海運は10.0%、鉄道は0.8%となっているが、輸送距離1,000キロメートル以上の長距離輸送においては、海運70.9%、鉄道5.3%とシェアが高まっている。また、同調査では、新たに出荷1件ごとの代表輸送機関の選択理由を調査した。それによると、選択理由は、「輸送コストの低さ」が66.7%、次いで「到着時間の正確さ」が40.5%、次いで「出荷1件あたり重量に適合」が33.3%となっており、コスト重視の結果となっている。

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投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連