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2012年05月09日

【知識】東芝情報システムとダッソー・システムズ 組込み制御開発分野で提携

東芝情報システムとダッソー・システムズは、組込み制御開発分野で提携、モデルベース開発ソリューションの提供を共同で推進する。今回の提携により両社は、複雑な物理系のモデリングとシミュレーションを実現するモデリング言語のModelicaをベースにしたダッソー・システムズの統合シミュレーション・ツール「Dymola」(ダイモラ:ダイナミック・モデリング・ラボラトリ)製品シリーズと、東芝情報システムの自社開発のリアルタイムシミュレータ「M−RADSHIPS」(Model−based Rapid Application Development Simple&High cost Performance Simulator)を連携させたモデルベース開発ソリューションを提供する。さらに、東芝情報システムでは、モデル生成の効率化を図るため、モデルをIP(Intellectual Property:知的所有権)化し、「Dymola」上で使用できるモデルIPの開発、販売を開始する計画にしている。こうしたモデルベース開発の推進により、組込み制御開発分野における設計品質の向上と開発期間およびコストの削減をより一層推進する。

東芝情報システムは、これまでにも車載分野やスマート・コミュニティ、産業用機械をはじめとする、さまざまな組込み制御開発分野においてモデルベース開発ソリューションを提供してきた。今後は、ダッソー・システムズの「Dymola」製品をその中核に位置づけることで、これまで以上に多様なお客様の要望に応えるモデルベース開発ソリューションを提供できるようになる。

モデルベース開発とは、シミュレーション技術をソフトウェア開発に取り入れる開発プロセスのことで、近年、自動車用電子制御ユニットの開発はもとより、OA機器や製造装置、エネルギー関連においてもモデルベースによる開発が注目を集めている。設計フェーズで生成したモデルをベースにシミュレーションと検証を行うことで開発効率が向上し、より正確な検証によって設計品質の向上と開発期間およびコストの削減を実現することができる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識