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2012年04月26日

【環境】商船三井 高効率排熱エネルギー回収システムを大型鉄鉱石専用船に搭載

商船三井は、CO2排出量を大幅に削減する革新的なプロジェクト「船舶維新」のシリーズ船「ISHIN-V」の中核的要素技術である「高効率排熱エネルギー回収システム」を、平成25(2013)年竣工予定の新造大型鉄鉱石専用船に搭載すると発表した。

船舶で使用しているディーゼルタイプのエンジンは、環境性能が優れているものの、実際にエンジンでプロペラを回転させて航行する際には、燃料として投入した熱エネルギーの約1/4が有効活用できていない。

同社はこれまで名村造船所と共同で、その排熱エネルギーを回収するシステムの検討を進めてきたが、今回、「ISHIN-V」の核となる要素技術として、『排熱回収装置』と『加熱モーター』が採用された。排熱回収装置は、排ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた発電機で、両者の最適制御により排ガスエネルギーを効果的に回収し、発電することができる。同船の場合、通常航海中には1,500kW程度の発電量が見込まれている。またこの電力を主機への加勢モーターにより推進力のアシストに利用する。

これにより、従来の大型鉄鉱石専用船と比較すると、約6%の燃費削減が見込まれる。


※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 環境配慮型施設・設備導入【取り組み内容別】