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2012年04月24日

【物流】近畿運輸局 関空後背地における国際航空貨物動向調査結果発表

近畿運輸局が平成24(2012)年4月18日に、関空後背地における国際航空貨物動向調査結果を公表した。これは、関空後背地を発着する国際航空貨物が、「どの国内空港から(へ)」、「どの海外都市へ(から)」、「どのくらいの貨物が」、輸出(入)されているのかを把握し、今後のエアライン活動の誘致や利便性の向上において、平成22(2010)年を対象期間として実施した第1回調査からの動向把握のために引続き実施したものである。

関西に事業所を持つ航空フォワーダーから成る「関西国際航空貨物運送協会」(KIFA)に加盟している各事業所が、平成23年(2011)年に取り扱った国際航空貨物を調査した結果、対象になる世界41都市との航空機を利用した輸出入で、輸出は約18.8%、輸入は28.7%が関空以外の空港を活用していることがわかった。

輸出入先の地域別で関空以外の空港の利用率を見ると、輸出では欧州がトップで23.9%、次に中国を除く東・東南アジアが22.5%、次いで北米が21.8%、次いで中国が11.6%となった。一方、輸入では、輸出同様にトップが欧州で49.2%、次に北米が37.4%、次いで中国が25.8%、次いで中国を除く東・東南アジアが19.4%となり、輸入を中心に依然として関空外利用率が高い傾向にあることがわかった。

同調査では、北米の輸出を除いては、全体的に輸出入とも成田を経由する貨物が増加していることが判明した他、今後の関西の動きとして、産業の集積や「医薬品」の輸出入国内拠点化、海外で人気の日本の「食」の輸出拠点化など今後の関空の貨物量増加を期待させる状況が整いつつあり、従来以上に関空の物流機能の強化を推進することが課題であるとまとめられている。


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投稿者:gotsuat 09:45| 国際物流