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2012年04月19日

【知識】ソニーとアドビシステムズ プロフェッショナル映像制作領域での連携を強化

ソニーは、米アドビシステムズ社(以下:アドビ)とプロフェッショナル映像制作領域における連携を強化する。これまでに構築したXDCAM編集ワークフローに加え、このたび高画質4Kコンテンツ制作ワークフローの構築、制作メタデータの運用によるワークフローの効率化、そしてXDCAM Stationとのインターオペラビリティを推進する。

ソニーは、新たに4K映像を撮影できるCineAltaカメラF65の映像素材をアドビのノンリニア編集ソフトウェアAdobe(R) Premiere(R) Pro CS6に取り込み、編集を可能とする、再生ソフトウェア(DeBayer)を製品化する。このソフトウェアでF65RAW素材の高画質でのネイティブ編集や、低解像度映像の編集を行えるようになる。

さらにソニーとアドビが2006年以来取り組んできた、XDCAMのワークフローも進化する。XDCAMでの映像制作は、撮影現場や編集工程でのワークフロー効率化に向け、メタデータワークフローXMPilot(エックスエムパイロット)を用意している。これは撮影時にタイトルやコメント等の素材に対するテキスト情報以外に、プロキシAVデータという低解像度の映像・音声ファイルを映像収録時に生成するもので、これらをアドビが新たに市場投入する映像編集ソフトウェアAdobe Prelude(TM) CS6の一機能として搭載する。

XDCAMの映像編集工程では各種メタデータ(プランニングメタデータ、エッセンスマークを含む素材クリップのメタデータ、GPS情報など)は、アドビのPrelude GUI上に表示され、素材の検索などが可能となる。また、エッセンスマークはタイムライン上に表示され、撮影素材のショットマーク位置と内容がひと目で確認できるようになる。そして、これらメタデータをその後のオンライン編集プロセスへ引き継ぎ、活用する仕組みが整った。さらに、XDCAMプロフェッショナルメディアステーションXDCAM Station ではAdobe Premiere Proとのインターオペラビリティが実現され、ファイルコピーを必要としないダイレクト編集、映像素材の記録中の追いかけ編集が可能になる。

ソニーとアドビは、ニュース素材から映画やドラマなどハイエンドコンテンツ制作まで、ワークフロー効率化に向けた提案を積極的に行う。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識