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2012年03月26日

【物流】JR貨物 「平成24年度事業計画」の概要発表

平成24(2012)年3月16日、JR貨物が「平成24年度事業計画」の概要を発表した。

これによると、平成24(2012)年度は、安全・安定輸送の確保、コンテナ輸送品質の向上に全力で取り組む他、燃料価格上昇など、経費増嵩が懸念されるため、経費節減に努めるとしている。さらに、秋口に本格化が見込まれる復興需要を可能な限り取り込むとともに、震災を契機とした物流体系の見直しや、鉄道事業の営業収益の増加を図り、収支改善に取り組む方針。

こうした点を踏まえ、同年度の事業運営の基本方針として、「経営基盤の整備」「人材の育成と技術継承」「新しい技術の開発」「関連事業の着実な拡大」「グループ体制の強化」「環境・社会経営」「コーポレート・ガバナンス、内部統制の強化充実」「設備投資」の8点を掲げている。

この内、「経営基盤の整備」では、主に@安全の確立A安定輸送の確保Bコンテナ輸送品質の向上Cお客様に選択される魅力ある商品づくりと販売活動の強化Dコスト削減・輸送体制の刷新―の5点に取り組むとしている。中でも、安定輸送の確保では、自然災害が発生した際、各旅客会社等と協力して輸送障害の早期復旧に努める他、輸送障害を未然に防止する取組みとして、新形式車両投入、予防保全強化等による車両故障撲滅に向けた取り組みを推進する。また、コンテナ輸送品質の向上では関係各所と一体となって、荷崩れ・荷傷み対策を念頭に置いたキャンペーンに取り組んでいくとしている。前年度で言えば、初めての試みとして「コンテナ輸送品質向上キャンペーン」が全国展開で実施されている。

また、鉄道輸送に関する基本的な方針として、顧客のニーズを踏まえ、使いやすい輸送サービスを展開する他、東日本大震災により多大な被害を受けた東北地区の復興に貢献すべく、関東地区〜東北地区向け石油列車の運転と被災地からのがれきの広域輸送に積極的に取り組むとしている。

なお、平成24(2012)年度の輸送量の見通しとして、コンテナと車扱を含む合計輸送量をそれぞれ3,076万トン(前年比102.9%)、209億トンキロ(同102.7%)と試算している。(下図参照)

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投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者