<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2012年02月07日

【流通】NTTファシリティーズ クラウド型BAS・クラウド型BEMSの営業開始

NTTファシリティーズは、ICTを活用して需要者と供給者のエネルギー需給情報を双方向にやり取りし、電気と熱の最適制御を実現する、ビル向けのエネルギーマネジメントサービスのラインナップを追加する。従来より取り扱っていた高機能で信頼性の高い大規模ビル向けのBAS(※1)(UBIQUITOUSBAS:ユビキタスバス)に加え、中小ビル向けとしてクラウド技術を利用した安価なBAS(クラウド型のBAS)と、それらをICTで統合し、管理する“スマート”なBEMS(※2)(FITBEMS:フィットベムス)の営業を2012年3月から開始する。これらにより、ビル管理において最適なエネルギー利用が可能となり、企業の責務となった節電に貢献する。

国内業務部門のエネルギー消費は1990年比で約4割増加した後に高止まりし、エネルギー消費の削減が叫ばれている中、東日本大震災以降さらなる節電や電力ピークカットの仕組みを求める声が非常に大きくなっている。エネルギー消費に関してビルの分野に目を向けると、大規模ビルではビル管理システム(BAS)やビルエネルギー管理システム(BEMS)の導入が進み、節電や電力ピークカットを行う“仕組み”は構築されているものの、BASやBEMSを効果的に運用できる人材が不足し、節電や電力ピークカットを効果的に実現できない事例が見られる。また、中小ビルでは仕組みそのものが満足に構築されていない事例も多く見られる。

NTTファシリティーズは、建物のグリーン化を実現するグリーン設計ガイドラインや、新エネルギー等地域集中実証研究(愛知万博でのマイクログリッド実証)におけるエネルギー最適需給制御技術、ビルの最適運用のためのBEMS技術等、様々な技術開発に取り組むとともに、BEMSを効果的に運用できるエキスパートの育成にも取り組んできた。同社が提供するエネルギーマネジメントサービスは、これまで培った技術をベースに、

 1.大規模ビル(UBIQUITOUSBAS)と中小ビル(クラウド型のBAS:今回営業開始)

 2.複数の中小ビルとその他施設等(FITBEMS:今回営業開始)

 3.電力会社、地域冷暖房会社、EV充電器などのその他設備

をICTで連携させ、同社のビルエネルギー管理エキスパートが節電や電力ピークカットを実現するサービスとなっている。なお、導入済みのBAS/BEMSにも対応する「マルチベンダー対応」を実現する。

※1 BAS(Building Automation System)
建物内の受変電設備、空調設備、給排水設備、照明設備、防災設備などの設備監視や運転制御を一元的に管理する装置、ビル管理システム

※2 BEMS(Building and Energy Management System)
室内環境とエネルギー性能を最適化し、経済的で安全なビル運用を支援するシステム、ビルエネルギー管理システム


※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通