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2012年01月27日

【知識】DNP アドビと電子メディア制作配信ソフトウェアの利用包括契約

DNPは、電子雑誌・電子カタログなどの制作・配信用ソフトウェア「Adobe(R) Digital Publishing Suite」(以下:ADPS)について、アドビ システムズ社と利用包括契約を締結した。

ADPSは、電子雑誌・電子カタログなどのコンテンツ制作や、スマートフォンなどで利用するアプリへの展開から配信・効果測定までを可能にするソフトウェア。DNPは今回の契約により、ADPSを利用した電子雑誌や電子カタログの印刷版と電子版の同時進行や、音声・動画などのリッチコンテンツの組み込みなどのサービスを提供する。

近年のスマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、電子雑誌・電子カタログの制作のニーズが高まっている。この制作には、紙の雑誌やカタログ用に作成したDTP(Desktop publishing)データを活用することが効率的。現在、DTPデータ制作では、アドビ システムズ社の「Adobe InDesign(R) CS5/CS5.5」(以下:InDesign)の使用が主流となっており、ADPSはInDesignで制作したDTPデータから直接電子雑誌・電子カタログを制作できるため、紙と電子の同時進行が可能となる。しかし、ADPSで制作した電子雑誌・電子カタログを配信するためには、出版社などがアドビ システムズ社と個別に契約する必要があった。

DNPは2010年に、業界に先駆けてADPSを使った電子雑誌の制作を本格的にスタートし、2011年からはADPSで制作した電子雑誌を配信している。今回、DNPがADPSの利用包括契約を締結することで、出版社などがアドビ システムズ社と個別契約することなく、かつ画面のカスタマイズや効果測定機能などADPSの多様な機能を使って、電子雑誌・電子カタログの制作配信を行うことが可能となった。

DNPは、ADPSをはじめとする電子出版のリッチコンテンツ化を実現する各種制作ツールに対応した制作体制を強化するため、人材育成にも取り組むとともに、DNPグループの電子書籍販売サイト「honto」で、ADPSなどで制作した、リッチコンテンツを含む電子雑誌の配信も検討する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識