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2011年12月08日

【流通】中部電力と熊谷組 測定点から音源までの距離を把握できる音カメラを開発

中部電力は熊谷組と共同で、従来の音カメラ(※)が保有する音の「見える化」機能に加え、測定点から音源までの距離を把握することができる音カメラ「KYORImo(キョリモ)」を開発した。

従来の音カメラは、パソコンのディスプレイ上で音の発生方向・大きさ(音圧レベル:dB)・周波数(Hz)を把握することにより、騒音対策や異常音探査に活用することができた。しかし、2つ以上の音の発生方向が同じ場合、測定結果表示が画面上に重なることから発生源を特定するためには、複数場所からの測定を行うなど、時間を要することがあった。また、河川や山間部、電力設備(充電部)付近などでは、測定場所の移動ができないこともあった。

今回開発した音カメラ「KYORImo」は、これまでの音カメラのマイクロフォン群2組を用い、それらの設置間隔およびそれぞれのマイクロフォン群から得られる発生方向(水平角度)のデータから三角測量の原理により、測定点から音源までの水平投影距離をリアルタイムで表示することを可能とした。

同開発品を利用することにより、異常音等の発生位置の情報を容易に把握することが可能となり、機器の点検や補修の際の作業効率が向上するとしている。

※ 従来の音カメラ
2001年6月に、中部電力が熊谷組および山下恭弘信州大学工学部社会開発工学科教授(現信州大学名誉教授)と共同で開発して以降、改良を重ね、2007年3月に「リアルタイム音カメラ」として発表している

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通