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2011年12月02日

【流通】産学協同で「海流発電システム」の開発に着手

IHIと東芝、東京大学、三井物産戦略研究所は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「風力等自然エネルギー技術研究開発/海洋エネルギー技術研究開発」に連名で応募し、「次世代海洋エネルギー発電技術研究開発」の委託予定先に採択された。我が国は、黒潮などの海流が年間を通じて沿岸付近を流れているため、この巨大なエネルギーを利用することにより、自国の自然エネルギーを利用したクリーンな安定電源を新たに構築することができると期待されている。

同事業は、この海流エネルギーを有効、かつ経済的に利用するべく、水中浮体方式の海流発電システムの要素技術を開発するとともに、事業性評価等を実施して将来の海流発電の実用化を目指すもので、本発電方式は下記の優れた特徴を有する。

1 昼夜や季節による流れの速さ・向きの変動が少ない安定した海洋エネルギーを、長期かつ連続的に利用できることで、年間を通じて安定的な発電が可能で、大きな発電電力量も期待できる

2 発電装置を海底から係留し、海中に浮遊させることで、波浪の影響を受けずに安定した水深での 運用が可能となり、船舶の航行にも支障を及ぼさない。また,簡便な係留が可能となることから設置が容易であり、コスト競争力に優れている

3 対向回転する双発式の水中タービンを採用するため、タービンの回転に伴う回転トルクを相殺でき、海中で安定した姿勢を保持して、効率的に発電が可能である

4 保守整備時には,タービンの向きと浮力を調整することで、必要に応じて海上に浮上させることができるため、メンテナンスや修理が容易である

今後、海洋における再生可能エネルギー利用による持続可能なエネルギー社会の実現を目指して、海流発電システムの研究開発を進める。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通