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2011年11月30日

【物流】第2回 日中物流政策対話の結果概要について

平成23(2011)年11月17日、国土交通省(国交省)と経済産業省(経産省)の共同主催により第2回日中流通物流政策対話が開催された。

同対話は、日中間における物流、貿易の効率化・円滑化の協力取組みを推進することを目的に、昨年に開催された第1回物流政策対話における課題をフォローアップするとともに、更なる相互理解を深めるべく開催された。同対話における課題と議論結果については下記の通りである。

@両国の物流政策の現状
両国の物流の発展状況の違いを踏まえ、両国の最近の取組みについて意見交換を行う。

日本側:物流業界の近年の動向(3PL、流通業務の総合化及び効率化の
     促進に関する法律(物流効率化法)、物流不動産の変化など)、
     トータル物流の事例、野菜のコールドチェーンの仕組みを紹介。

中国側:物流施設の総合化と流通業務の効率化を推進する
     物流効率化法に関心を示す。

A国内外の物流システムの標準化・グリーン化に向けた取組み
環境負荷の小さい物流の構築が急務であるという両国の認識の下、物流システムの標準化やグリーン化に向けた取組みについて意見交換を行う。

日本側:物流資材(パレット等)のリターナブル化、品質等を含む
     規格の標準化や普及に向けた取組みの必要性を説明。

中国側:国際動向も踏まえた中国国内における物流に関る技術、
     情報、サービス、道路運輸などの標準化に向けた取組み事例を紹介。

尚、日本側より物流資材の中国国内における反復利用や再輸出を可能にする通関制度の改善を検討するため、リターナブル物流資材の推進に関する日中合同WGを設置することを提案。中国側の全面的な合意を得た。

B物流円滑化に向けた取組み
物流の円滑化を進める課題の一つである、税関における貿易手続きの簡素化・迅速化について、日中双方の現状の取組みについて報告を行う。

日本側:現状の取組みに加え、今後の措置である通関関係書類の
     ペーパーレス化の促進、NACCSにおける貿易手続き全般に係る
     国際物流情報プラットフォーラムとしての機能強化について紹介。

中国側:ペーパーレス通関の取り組み状況や検査検疫制度の紹介。

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投稿者:gotsuat 09:45| 国際物流