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2011年11月08日

【アジア】大和総研と中国社会科学院が包括提携覚書を締結

大和総研と中国社会科学院(※)は共同研究等に係る包括提携覚書を締結した。今後、共同研究、論文等の相互掲載・出版、セミナーの共催、人材交流等を進め、双方の研究を一層深めるとともに、国境を超えた調査分野での官民交流の嚆矢として、日中間における一層の信頼関係の強化に資するよう努める。

大和総研は、今回の提携により、中国社会科学院の有する豊富でハイレベルの人的資源、およびアジア全域におよぶ広範なネットワークを含む充実した研究基盤へのアクセスを得、継続的に交流を深めることが可能となる。そして、中国・アジアに関する調査・研究をよりレベルアップさせるとともに、中国の政策、経済、社会情勢等に関するリサーチをさらに強化し、中国に関する情報収集・発信力を高める。

一方、中国社会科学院は、中国のグローバルなプレゼンスが高まる中、均衡のとれた経済成長や、国民生活全般の質的向上を急がなければならないという政策課題の解決に向け、日本の官庁や大学だけでなく、経済分析に実績のある民間シンクタンクとの提携に関心を高めていた。経済およびビジネスの現場に通暁する大和総研との提携は、今後の中国社会科学院の政策及び経済研究の深化に大いに寄与するとともに、広く日中の官民研究交流の発展に資すると判断され、日本のシンクタンクとの間で初めての包括的提携関係の構築となる今回の締結に至った。

大和総研は、1980年代初頭から中国での経済及び金融資本市場に関するセミナーの開催、累計数百人に及ぶ中国人トレーニーの受入、日本国内での研修など、中国の金融資本市場および関連法制度などの整備・発展に長年に亘り協力してきた。特にこの1年半の間には、大和総研の上級理事による研究支援の拡充や、中国社会科学院の主要定期刊行物「中国社会科学報」の鼎談「亜太三人行」の企画・推進など、相互間の協力を強化していたことから、今回の包括提携覚書締結につながった。

※ 中国社会科学院
中国国務院直属の哲学及び社会科学研究の最高学術機構であり、総合的な研究センター。学位授与機能を持つ。研究所31、研究センター45、研究者4200人を擁す。五カ年計画策定の基本作業を行うなど、中国政府のシンクタンクとして大きな影響力を持つ

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投稿者:gotsuat 09:30| アジア