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2011年08月12日

【アジア】カネボウ化粧品 アジア事業戦略を強化

カネボウ化粧品は、2011年8月1日より、新たに設立した「カネボウコスメティックスマレーシアSdn.Bhd.(※)」の営業を開始した。カネボウ化粧品では、海外事業を今後の成長ドライバーとして位置づけており、アジア市場においては日本の有力ブランドを流通別に展開する。これまでマレーシアへは、販売代理店を通じて進出していたが、100%子会社による体制に転換することで、直接自社によるマーケティング戦略を展開し、化粧品ビジネスの拡大が見込まれるマレーシアにおいてカネボウ化粧品の存在感を高める。

マレーシアは、1970年以降、製造業を中心に工業化を推進し、著しい経済成長を遂げてきた。ASEAN(東南アジア諸国連合)の中でも一人当たりのGDPが高く、若年層の消費意欲も高いことなどから、今後も経済成長が見込まれる有望市場と捉えることができる。そのような経済環境下、化粧品の市場規模も拡大傾向にあり、ASEANの中でも、タイ、シンガポールに続く3番目の市場規模を有している(ユーロモニター調べ)。

カネボウ化粧品のマレーシア進出の歴史は古く、1969年に現地販売代理店を通じて販売をスタートした。以降、日本で展開するブランドをマレーシア市場にも輸出し、多くの愛用者の支持を獲得してきた。今回、現地法人による体制強化を図ることで、自社によるきめ細かなマーケティング戦略の展開が可能になる。

カネボウ化粧品は、アジア市場において、日本の有力ブランドの流通別展開を推進している。マレーシア市場においても、百貨店においてプレステージブランド「インプレス」「ルナソル」を強化するとともに、化粧品専門店やドラッグストアでは、メイクアップブランド「KATE(ケイト)」を中心としたブランド戦略を進め、アジアの成長期待市場において一層の市場拡大を目指す。

※ Sdn.Bhd.:Sendirian Berhad
スンダリアン ベルハット;株式有限責任会社

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア