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2011年07月28日

【流通】NECとNECトーキン 建物やライフラインの劣化状況を検知するセンサ技術を開発

NECとNECトーキンは、建物や水道管・ガス管などのライフライン、電子機器などで発生する微小な異常振動を高精度で検知し、ひび割れなどの劣化状況を見える化するセンサ技術を開発した。

この技術は、両社による従来品より高感度で広い周波数帯域の振動を検知できる振動センサの開発と、NECが培ってきた振動波形解析技術により実現した。振動センサの開発では、セラミックス材料の組成の改良、ならびに独自の振動拡大機構の採用により、微小な振動を電気信号に効率よく変換可能とした。

これらにより、これまで検知が困難であった微小かつ多様な振動を高感度に検知し、建物などの劣化状況をリアルタイムに把握して劣化の予兆を見える化することが可能となる。

電子機器の動作異常や、建物、水道管などの摩擦、ガタつき、ひび割れが発生する際、幅広い周波数の微小振動が起こる。これらの振動を解析するためには従来、収集できる周波数帯域の異なるセンサが複数必要とされた。同技術を利用することで、リアルタイムな劣化予兆の見える化を一つのセンサで実現する。

両社は今後、ネットワークを介したクラウド環境を用いて振動センサから得られるデータを解析することで、劣化予兆の効率的な遠隔監視を実現するシステムの開発など、本技術を応用した技術・製品開発に積極的に取り組む。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通